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中古物件の購入は安く済むのか?

2020年05月01日

マイホームを購入するときに新築にするか中古物件を購入するか、予算との関係で頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。ある調査によるとマイホーム購入希望者のなかで新築物件を希望したのが70%ほどだったのに対して、中古物件を選択したのは30%ほどだったとのデータも公開されています。この数値をどのようにみるかは見解が色々ありえますが、一定数の中古物件へのニーズが存在していることを示唆する数値と見ることが出来そうです。人口減少社会に突入しても新築物件へのニーズがあまり変わらないのは、やはり誰も住んだことが無い点にメリットを感じる向きが多いからのようです。しかし値段が高いため予算の関係上中古物件を選択し、リフォームを施すことで新築と変わらない住宅性能を兼ね備えたマイホームを手に入れる方も。

中古物件は空き家問題などの深刻化の影響や、Iターン就職などの人気が徐々に高まりを見せていることから中古市場は活況を呈するようになっています。新築物件では家自体の値段が高いというのもありますが、周辺の立地条件などは良好な物件では土地の値段も嵩むことから延べ床面積などで妥協を強いられることもあります。この点建物は10年程度で減価償却期間が経過し価値が下ってしまうので、仮に地価が高い条件でも建物本体の価格は安いので、新築物件では想定できない敷地面積や交通アクセスなどの環境面でも満足できる物件に出会うことも可能です。売買代金を抑えることが出来る分、リフォームや各種設備の修繕費用にまわすことが出来ます。

修繕費用はどの程度必要になるのかは、物件のコンディションに左右されるので一概には結論をだすのは難しい側面があります。ただし敷地面積や延べ床面積の広さなどのスペックに限定してみれば、同レベルの間取りや広さの新築物件に比較すれば割安に購入できるのは確かなようです。

他方で現在の生活水準に照らしてみて、快適な日常を送ることが出来るかは、どこまでリフォーム工事に費用を投下できるのかにかかっているのも事実です。相場より安いといっても、2割ほどならば中古物件といえども、設備や機器などの仕様や性能などもそれなりのレベルのものでなければ、コストパフォーマンスの安さを実感することは出来ないでしょう。あまりに安い中古物件ではリフォーム以前に修繕費用が嵩んでしまい結果的に割高になるリスクもあります。中古物件を購入するときは、常にトータルの視点で費用面を考える姿勢が求められています。